「亡者ハヒフヘほ」は完売しました。
ありがとうございました。
サンガッツ本舗初の一般版権商品として販売開始いたしました
「水木しげる奇怪漫画ソフビ列伝」
。
開始直後、タグを印刷するときに、お買いあげいただいた方に何か
「お楽しみ」
を加えられないかと思い
10点集めると
「もっと奇怪なソフビセット」
の購入券となる
「幸福切符」
を付けてしまいました。
この10ヶ月間、その内容を何にするか様々な候補を上げながら、吟味してきました。
肝に銘じたのは
「水木漫画を象徴するようなキャラクターであること」
「ソフビ列伝のラインナップより、もっとソフビ化されそうにないキャラクターであること」
そこに、10点だけでなく、20点、30点お持ちの方が複数持っていてもいいように
「いくつ持っていても楽しめるアイテムであること」
という要素も加えました。
そうして思いついて決定したのが、このキャラクターです。
亡者
「鬼太郎夜話」において、鬼太郎の家に不法侵入したねずみ男達は「あの世の案内人」の元に送られるのですが
それは、この
亡者
の吐く
「ハヒフヘほー」
の力によって送られるわけです。
そういう意味でも
亡者
こそ
「あの世」
を描く水木漫画を象徴したキャラクターではないかと。
決意が固まったら、早速 原型製作に取りかかる。
原作を見ながら、数ある亡者の中から
「いっしょにゴーゴーでもおどる?」
しかし、原作を見ながら形作っていくと、他の亡者の顔にもミリキを感じてしまう。
てっぺんハゲの亡者
、
ツリ目の亡者
、
「ハヒフヘほをとなえよう!」と言った亡者
、
顔が長く癒し系な亡者
・・・
「いくつ持っていても楽しめるアイテムであること」
と考えて、亡者というキャラクターを選びつつ、
それなら顔のバリエーションも必要だろう!
と本末転倒な考えが浮かび・・・
5人分作っちゃいました!
作ったはいいが、商品仕様をどうするか?
(相変わらず考えナシかい!)
ボディ1つにヘッド5つのコンパチセット?
それじゃあ飾りにくい。
5種類のどれかを選んで応募してもらう?
それじゃあ全部揃えるのに幸福切符50枚いる。
思い切って、5体セット!
2パーツなので1体2000円を考えているので、
それじゃあ1万円と高額になってしまう。
いや、このアイテムはお買いあげいただいた方へのお楽しみアイテム。
ご想像通り、ボディは死神と同じものなのだから、ここは思い切って
5体セットで5000円としましょう!
(本当に考えナシだなあ)
それぞれの亡者の口の開きは、ご覧のように
「ハ」「ヒ」「フ」「ヘ」「ほ」
にしております。
こちらを原型を監修していただくため、水木プロ様へ行きました。
いつものように担当の方に見てもらっていると、驚くべきことが!
なんと、水木先生がやって来られるではないですか!
緊張を隠しきれていないアッシの前で、原型を見ながら
「ほほお、こりゃあよっぽどモノズキじゃないと買わんでしょう」
と言いながら先生自ら監修していただいたのです!
「ヘ」を見て
「これは、ふざけてるから面白い」
「ヒ」「ほ」を見て
「これも顔が長いから面白い」
そして「フ」は
「これは、もう少し歯をのばした方がいい」
「ハ」は
「アタマを大きくした方が愛嬌が出ますよ」
とアドバイスをいただきました。
「販売も自分でやってるんですか、そりゃあ大変ですねえ」
と言われつつ「フハッ」状態で受け答えをするしか出来ませんでした。
その後、先生のご指導を元に原型を修正。
ただ、修正したがために、原作の絵に似なくなってしまった気がして不安でした。
しかし、ソフビが上がってきて並べてみて意味が分かったのです。
原型の時の並びに比べると、メリハリが出て面白くなっているんです。
おそらく先生は、自分の絵に似ているかどうかよりも、5体並べて面白く見えるように考えて
ご指導下さったのです。しかも、瞬時に!
改めて、先生の偉大さを痛感してしまいましたです。はい。
なお、お届けは「亡者封印函」にてお届けいたします。
まっ、要は5個セットを通常のヘッダーで留めるのは困難だし、1個1個をヘッダーで留めたら
それだけでまた「幸福切符」5枚になってしますので作りました。
開封後は、立てて背景として使うのも面白いかも知れません。
では・・・
さあ、みんなハヒフヘほをとなえよう!
どうでしょうか?あの世に行けそうでしょうか?
(縁起でもねえ)