当日版権で「妖怪獣対決セット」をリリースした時、皆様に言われました。

「大なまずは作らないんですか?」「要石をソフビにして下さい。」

その問いにアッシは「大なまずは足の付き方が分からないから・・・」とか「要石をソフビにしても・・・」

とスーダラと答えていたと思います。

しかし、一般版権をいただけた今!鬼太郎漫画最大の長編「妖怪獣」の回を再現しなきゃソフビ列伝と言えません!

ちゅなわけで続・妖怪獣対決セットです。

そうと決めたら原型製作開始。大なまずと要石をこね上げます。

大なまず

2コマのみ描かれた足を生やしました。妖怪的に進化した足なので、あまり大きくないだろうとの解釈です。

劇中、顔を上に向けた場面も多いですが、黒目を左右によだれを垂らしながら光線を吐く姿が印象的なので

足下の戦車を攻撃できる顔の向きで造型。(さすがによだれは造型してませんが)

ソフビ的にネックとなるのは細い「ヒゲ」。

アレンジして顔に這わせるプランもありましたが、ヒゲを振り乱してこそ大なまず!と思い、別パーツです。

要石

宙に浮く巨石のイメージはマグリッドの絵画を思わせる素晴らしいビジュアル。

底面を立てるように広く仕上げ、1パーツの貯金箱仕様にしようかと考えましたが

それじゃ、要石と言えないだろう!と下部は先細りする形で造型。

どうやってディスプレイするんじゃい!ってコトは考えてません。

(相変わらず無軌道)

       

さて、「対決セット」と言うからには、この2点じゃ話になりません。

前作で八百八狸を三匹つけたわけですから、そのリーダー的存在の狸が必要です。

シルクハットを被った狸日本髪を結って着物を着た狸、そして水木作品には欠かせないねずみ男です。

呼びづらいので、紳士狸和服狸と呼ぶことにします。

こちら三点は、八百八狸同様指人形仕様です。

と言うわけで、内容は

大なまず(全高115mm)、要石(全高105mm)、

ねずみ男(全高75mm)、紳士狸(全高80mm)、和服狸(全高70mm)となります。

ま、これにギョロ目の首相が加われば完璧でしょうが、政治的圧力が怖いので止めました。

(そんなもんねえだろ)

さてさて「死神&狸」の発売以降、「亡者」の発表はあったものの新製品が出せませんでしたので

2月のWFで出さなきゃ、皆様に亡者にされてしまうという危機感から集中して原型製作。

要石のくさび形文字や狸の毛のモールドなど、ワックスにしてから入れるモールドはさておき仕上げます。

ここで、ねずみ男のヒゲについて。

今回の造型では、ねずみ男のヒゲを3本、3本にしてあります。

公式的には4本、4本が正しく、これまでの立体化も4本、4本です。

しかし、劇中では4本、4本の時もあれば、3本、3本の時も、4本、5本も見受けられます。

「大海獣」や「妖怪大戦争」の回などは、終始 ヒゲは0本だったりします。

また、指人形のような小さいサイズなら、無理に4本、4本にしてヒゲっぽく見えなくなるぐらいなら

3本、3本の方がいいだろうと思っての選択です。

いつか、ヒゲ0本のねずみ男も作りたいですねー。

(版元様の許可が得られないだろう)

版元様の監修も終え、ロウ型に反転。前述のモールドを入れて、業者さんに納品です。

 

てなわけで、ソフビがあがりました!

大なまず

劇中では、ほとんど前面しか見えなかったわけですが、なまずなんだからという解釈で造型。

ビックコミックのマークも連想させます。

ヒゲはもちろん左右とも別パーツ。ぐるぐる回すことが出来ます。

  

予測してなかったんですが、このヒゲ。ソフビで抜かれているため、触るとしなって面白いです。

要石

ご覧のように、くさび形文字が全面に入っています。

(ちょいと遊んだ文字もあるので、お手にした方は探してみよう)

それと、台座が無いのはあんまりだろう!ということで台座も付属。単なる輪ですが、立てられます。

 

紳士狸

指をさしたポーズで立体化。左手は水木先生独特の形になってます。

劇中ではもっと人間体型ですが、前作の八百八狸と合わせるためにデフォルメしました。

 

和服狸

「おたんこなす」や「殺そう」など過激な狸。メスかどうかも不明ですね。

日本髪と着物の表現が難しかったです。うなじが見えるようにぬき襟にしましたが萌えますか?(ねえよ)

 

ねずみ男

ねずみ男は指人形アレンジして顔が丸くなるとねずみ男じゃなくなるので、その点をおさえつつ。

商品名は「対決セット」ですが、見ようによっては全員狸側ですね。

いや、ねずみ男は対決する側だからいいのか。火あぶりにされてるし。

 

さて、要石の台座になにか刻まれてることに気づかれたでしょうか。

いや、単なる輪じゃつまんないだろうと思い、文字を彫っておきました。

アップにしてグルリと回してみましょう。

バ オ ー ン !

劇中で縦書きなのが横書きになってる点は残念ですが、やっぱしコレでしょう!

(キャラ名や漫画のタイトルを入れるコトを思いつけない低脳アイディア)

          

さてさて、この「続・妖怪獣対決セット」、「妖怪獣対決セット」と合わせて遊べば気分倍増です。

八百八狸軍団もにゅーっと再現。

鬼太郎が石になってしまう場面もこれで再現。(ちょいとスケールが違うのは目をつぶろう)

大なまずの光線で戦車も歯が立ちません。

 

秋葉原の現状は八百八狸の計画だったのか!

それでは、イベント・ネット通販でお買い求め下さい!